• Author:p0-a
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笑顔

今年に入って2件目の住宅をこの5月に引き渡す目処がたち、
他にも仕事はまだまだ山積みながら、ちょっと落ち着きだした今日このごろ。
先日、京響(京都市交響楽団)の定期演奏会を聴く機会を得ました。
家内と行ったわけですが、京都コンサートホールに早めに着いた私たちは
2階のホワイエで何か飲むことに。
さっさとビールを注文した私は先に受け取り、大きな柱の横に立って飲み始めましたが、
ちょっと遅れてグラスワインを注文した家内はお支払いの列に並ぶことに。
かなり時間が経っている。
並んでいる様子を遠目に見ていると列もどんどん長くなっている。
それでもようやくグラスワインを手にした家内がツカツカと満面の笑みでやって来た。
けっこう待ったはずなのにと思い、どうしたん?と聞くとこんなことがあったそうな。
家内の前に並んでいたのはどこか品のあるおばあちゃん。
お一人で来てるみたい。
コーヒーを一杯注文し、おもむろにかわいい巾着袋からゆっくり小銭を出して並べ始めた。
「10円、20円、30円・・・」
長い列を前に、あからさまに嫌な顔をするウエイター。
コーヒー一杯はたしか350円ぐらい。
家内も心の中で「なんと!」と困惑(笑)。
それでもおばあちゃんは小銭を出し続け、でもウエイターも黙って待ち続けました。
ようやくお支払いが終わり、差し出されたコーヒーを手にするおばあちゃん。
去り際にゆっくりと、やわらかくウエイターにお礼の言葉を。
「ありがとう。おかげさまでお財布が随分軽くなりました。本当にありがとう。」
そして満面の笑み。
その笑みにつられてか、思わずウエイターも愛おしいような笑顔になったとのこと。
なんでもない出来事なんだけど、なんかよくない?
そう言いながらぐいぐいワインを飲む家内なのでした(笑)。
え?京響の感想?
そうでしたね(笑)。じゃその辺は次回ということで。

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